ついにやりましたね、渋野日向子選手。
ゴルフのAIG全英オープン優勝!!日本人のメジャー制覇。実に42年ぶりの快挙!
先日、イギリスから凱旋しましたが、渋野日向子選手をひと目見ようと大勢のファンや多くの報道陣が空港につめかけました。
すでに海外ではゴルフ界のスマイルシンデレラとも言われてますが、まだ20歳という若さ。爽やかな笑顔がなんともかわいいですね。
彗星のごとく現れた渋野日向子選手ですが、気になるのは偉大な快挙を達成したその背景にある生い立ち。
特に成長過程にある小学、中学、高校といった環境をどこでどのように過ごしてきたのか、というのはとても興味深いですね。
そのあたりを今回はご紹介していこうかと思います。あと、あの笑顔の裏には実は隠された彼女の想いが、、、そちらも後半の方でお伝えしていきます。
目次
渋野日向子の気になる小学校〜中学校時代
渋野日向子選手の地元は、岡山県。
中学校は岡山市南古都にある岡山市立上道中学校の出身。上道は「じょうとう」と読み、男女共学の公立中学校のようです。
上道中学校のホームページを見ると “全国中学陸上競技大会の女子砲丸投げで日本中学新記録で優勝しました!!” とありましたので、部活にはかなり力を入れている中学校なのかもしれません。
さらに部活動のページをのぞいて見ると、肝心なゴルフの記載がない。。。。つまりゴルフ部は存在しないということでしょうか。
調べてみると、驚くべきことに渋野日向子選手はなんと、軟式野球部でした。しかも、女子ひとりで。といっても、マネージャーではなくもちろん一選手としてガチです。
遡ると小学校2年生の8歳の頃に、ゴルフとソフトボールを一緒のタイミングで始めたそうです。ソフトボールの経験があり、またゴルフのための体力作りという目的もあって中学では軟式野球部に入ったようですね。
ソフトボールでは地元のスポーツ少年団に入り、投手をしていたようですが、小学校6年生の時にはソフトボール投げで58mを記録し県大会で2位!
しかも打者としても凄く、男子も含めチームで一番打率も高かったそうです。もうすでにこの頃からモンスター級ですね 笑
過去にインスタでご本人がソフトボールの投球をしている動画をアップしていたことがあり、それが最近になって再生回数が急増しているそうです。
ぜひご覧ください。
こ、これはマジで本物や。。。汗
ゴルフを始めたきっかけは、友達の父親がインストラクターであったことだそうですが、なんと、小学生高学年の岡山県ジュニアゴルフ選手権競技で3位!という成績ぶり。
ゴルフもソフトボールもどっちも凄かった。
小学校はブルゾンちえみと同じだったことが判明!
ちなみに出身の小学校の名前はというと、岡山市立平島小学校。
なんと、あのお笑い芸人のブルゾンちえみさんと同じ小学校だそうです。小学校が同じなんてなかなかレアですね。
出典元:クランクイン!
ブルゾンちえみさんは、渋野日向子選手を次のように祝福しています。
渋野日向子選手、優勝おめでとうございます!! 42年ぶりの快挙というニュースにシビレました!父から『渋野選手優勝したぞー! 同じ小学校だぞー!』と喜びのLINEが来まして、うちの父だけでなく、地元岡山の人たちみんなが、そして日本中のみんなが渋野さんの快挙を喜んでるんだろうなあ! とうれしくなりました!岡山のスター! 渋野選手、本当におめでとうございます!
引用元:ORICON NEWS
地元、岡山県の方々も嬉しいですよね。
そしていつかテレビで、渋野日向子選手とブルゾンちえみさんの共演を実現してほしいです。お茶の間も盛り上がりそうですしね。
ゴルフとソフトボール(野球)の二刀流!
さて、ここまでで渋野日向子選手の子供の頃を見てきましたが、小学校〜中学校時代は、ゴルフそしてソフトボール(野球)の2種目を一緒にやっていたことになります。
いわゆる “二刀流” というやつですね。
ここ最近は、野球メジャーリーガーの大谷翔平選手の大活躍で、二刀流という言葉も随分と世の中に定着してきて、あまり違和感なくなってきていますが、冷静に考えるとものスゴいこと。
出典元:THE SANKEI NEWS
大谷翔平選手は同じ野球という同じ種目の中での二刀流ですが、渋野日向子選手の場合は、別種目ですからちょっとニュアンスが違うかもしれませんが…。
…にしても、複数の種目を同時にこなすのは、相当な器用さと難しさがあるでしょう。
しかし渋野日向子選手の場合は、逆に同時にやっていたことが、結果的には良い相乗効果を生み出したとも言えそうです。
それが分かるご本人の発言がこちら。
ソフトを経験して、本当に良かったなぁと実感している。基礎体力がしっかり身についた。今のゴルフに活かされている。ピッチャーだったから、夏場の大会は、1日に4試合投げたこともあります
引用元:日本女子ゴルフ協会
さらに、、、
今の自分があるのは、ソフトボールの経験があるから。一番は、最後まで諦めない精神力かな。バッティングの経験がなければ、ゴルフスイングのスピードとかも今とは違っていたかも。マウンドで打ち込まれ、カッとする自分と折り合いをつけようと、もがいたことも大きい。そんな経験が今の自分をつくったと思います。
引用元:朝日新聞DIGITAL
ゴルフとソフトボールの2種目の相乗効果は、技術面だけでなくメンタル面にも通じるものがあったということですね。
ゴルフよりソフトボールが好き?!
渋野日向子選手はさらに、こんなことも、、、。
でも実は今でも、ゴルフよりソフトボールが好きなんです。オフシーズンには、小学生のときにいたソフトボールチームに練習に行っています。同じ目標に向かってみんなで頑張るって、なんかうらやましい。
引用元:朝日新聞DIGITAL
えっ!? ゴルフよりソフトボールが好き。。。
これは驚きな発言ではないでしょうか。しかしこの言葉の意味を掘り下げてみると、もしかするともっと深い意味があるのかもしれません。
ゴルフはプロでやっていますから、当然、様々なプレッシャーや重圧などが降りかかります。
好きという気持ち以外にも、トップアスリートにしか分からない複雑な心境を抱えながら、向き合っていかなくてはならないのかもしれません。
一方でソフトボールは、プロのゴルフよりも色んなものから解放され、純粋に楽しめるという意味で “好き” という表現を使ったのかもしれません。
それと、ソフトボールは “団体競技” というのにも魅力を感じているようです。
やっぱりソフトは、ゴルフにはない魅力がある。みんなで一丸となって、勝利を目指すところが大好きです。団体競技を経験して、助け合い、気配り、感謝など、社会に出てから役に立つことがたくさんあった。もし、ゴルフだけの経験だったら、そうはいかなかったかもしれない
引用元:日本女子ゴルフ協会
日米対抗ソフトボール2019を観戦した時でしょうか。ご自身のツイッターでも団体戦の魅力について語っていますね。
渋谷日向子選手のソフトボール愛が伝わってくるツイートですね。
さらにソフトボール愛と育ててくれた地元への恩返しの思いで、自腹で「渋野杯」なるものを開催するという報道も出ているようです。
トップアスリートが他競技の大会を手がけることは極めて異例とのことだそうです。素晴らしい行動力でリスペクトできる姿勢のように感じます。
「ゴルフ1本にした方がいい」という監督のすすめ
さて中学の野球部の話に戻りますが、さすがに男子との体力の差も徐々に出始めてきたそうです。
中学生にもなると、男子はそろそろ声変わりが始まり力もついてきて、男らしくなる時期にさしかかってくる子もいますからね。
一方、ゴルフの方では岡山県ジュニア選手権で優勝し順調に成績を残していました。そんな状況を汲み取ってか、野球部の監督からは「ゴルフ1本にした方がいい」と勧められたそうです。
渋野日向子選手は「ずっと続けて行こうと決めていたのはゴルフ」という想いもあったことから、監督のアドバイス通りにしたのだそうです。
そしてゴルフ1本に専念してからの活躍は目覚ましいものがあり、なんと岡山県ジュニア選手権では、その後も優勝し続け見事3連覇まで達成しました。そう考えると監督のアドバイスは先見の明があったと言えますね。
出身高校からプロテストまでの経歴
さてここからは、出身の高校を見ていきましょう。
渋野日向子選手の出身の高校は、岡山県作陽高等学校です。スポーツがとても盛んな高校のようです。
出典元:NumberWeb
サッカーや柔道、ゴルフは全国的な強豪校。特にサッカーは卒業後にプロで活躍する人が多く、Jリーガーの名前がずらり。日本代表の青山敏弘選手も卒業生ですね。
スポーツ界だけでなく、俳優のオダギリジョーさんや漫画「NARUTO」の作者である岸本斉史さんなども卒業生でバラエティーに富んでいます。
女子ゴルフに至っては、2008年、2015年に全国高校ゴルフ選手権大会の団体優勝している実績を持っています。そのうち2015年の団体優勝のメンバーの一人は、渋野日向子選手です。
出典元:NumberWeb
出場選手のところに、渋野日向子選手の名前がしっかり刻まれていますね。
そして、作陽高校で女子プロゴルファーになった卒業生は、渋野日向子選手の他に東浩子選手、藤本麻子選手、西木裕紀子選手、丹萌乃選手、須江唯加選手がいます。
女子ゴルフに至っても多くのプロを輩出しているのが分かります。
参考までに作陽高校のwikiのリンク先を記載しておきますので、興味のあるかたは→こちらをどうぞ。
高校での学力は特待性で学業成績は優秀!
渋野日向子選手は高校ではスポーツコースに進学されたそうですが、もともと学力で特待性になっていて、学業成績は優秀だったそうです。
高校2〜3年までの2年間を担当した教師は、高校での様子を次のように語っています。
成績はクラスで常に3番以内だった。大会とか練習で忙しかったはずなのに、授業中の居眠りなんて見たことない。生活指導もした記憶がない。あれだけきちんとしている子も珍しい。
引用元:スポーツ報知
ゴルフを指導した監督も、、、
勉強も部活も、何事もそつなく、一所懸命やっていました。ひと言で言えば『手のかからない子』でしたね。
引用元:NumberWeb
と語っています。
この発言からは “自分自身で考えて行動する自立したタイプ” のように読み取れます。ゴルフとソフトボール(野球)を二刀流していたように、ゴルフと学業も上手く両立させていたのでしょう。
学業がゴルフにとっても重要である、ということも自身でしっかりと理解していたのかもしれません。
ゴルフ部の監督もこのようにも発言しています。
「生徒が高校時代を振り返って『ゴルフ場に行った記憶しかない』という状態になり、燃え尽きてしまうのは嫌なんです。だから体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事には、なるべく参加するように言っています」
引用元:NumberWeb
監督がゴルフ漬けになるのを、よしとしなかったことも影響していると感じます。
ゴルフ一択ではなく、学業や学校行事などからしか得られないような知識や要素を経験し、柔軟な適応能力をもった人材に育てたいという監督の想いがあったのかもしれません。
プロテストは不合格だった。。。
高校でのゴルフ成績はというと、高校1年生の時に中国女子アマチュア選手権でいきなり優勝を果たしました。
ですが、その後はなかなか結果を残せず苦しんだ時期もあったようです。
全国ではなかなか活躍できなくて、プロへの自信はなかったんです
引用元:ALBA
と当時の心境を語っています。
一時期は「やっぱりプロにはならず、ゴルフ場に就職して普通のOLになります」と監督に明かしていたこともあったそうで、心が揺れていた時期もあったようです。
高校3年生の時にゴルフ部の監督に進路を相談すると、
“お前がテストを受けないで、誰が受けるんだ”
引用元:ALBA
と激励を受けたのをきっかけにプロテスト受験も決断したそうです。
しかし、プロテスト初受験は失敗。。。
二次テストがトップ通過で“絶対に受かる!”と思ってしまった。周りからもそう言われて、自分でも“大丈夫だろう”って。浮かれて、気が抜けていた部分があったんだと思います
引用元:ALBA
と本人は語っています。女子のプロテストに合格できるのは年間20人という狭き門だそうです。
結果的に渋野日向子選手は、翌年のプロテストには見事合格していますが、高校の担任教師はこのように分析しています。
高校在学時にプロテストに落ちたとかも含めて、結構挫折も味わっている。そういう経験が生きているのではないでしょうか
引用元:スポーツ報知
すべてが順風満帆ではなくプロテストに落ちた経験が将来に生きている、ということですね。
笑顔は父親と母親の教え
最後に渋野日向子選手といえば、スマイルシンデレラと呼ばれている「笑顔」ですよね。実はあのスマイルは、「苦しくてもあえて笑顔を作ろう」という父親と母親の教えからきているそうなんです。
出典元:NEWS ポストセブン
中学の送別会で知人に贈った色紙にも「笑顔」の二文字だったようで、今もクラブハウスに飾られているそうです。
渋野日向子選手は次のように語っています。
ラウンド中は怖い顔をしてるといわれますが、終わると結構しゃべりますので(笑)。笑顔の絶えない、みんなに憧れてもらえるような強いゴルファーになりたいです
引用元:ALBA
これからもたくさん活躍して、みんなに笑顔を届けてくれると嬉しいですね。
ちなみに笑顔のお手本はミッキーマウスだそうです 笑
– プロフィール –
本名: 渋野 日向子 (しぶの ひなこ)
生年月日: 1998年11月15日
年齢: 20歳 (2019年現在)
血液型: AB型
身長: 165 cm
体重: 62 kg
出身地: 岡山県岡山市
小学校: 岡山市立平島小学校
中学校: 岡山市立上道中学校
高校: 岡山県作陽高校